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小林秀雄の言葉 ( その47 ) [小林秀雄]

 独創的に書こう、 個性的に考えよう、 などといくら努力しても、 独創的な文学や個性的な思想が出来上るものではない。 あらゆる場合に自己に忠実だった人が、 結果として独創的な仕事をしたまでである。 そういう意味での自己というものは、 心理学が説明出来る様なものでもなし、 倫理学が教えられる様なものでもあるまい。 ましてや自己反省という様な空想的な仕事で達せられる様なものではない。 それは、実際の物事にぶつかり、 物事の微妙さに驚き、 複雑さに困却し、 習い覚えた 知識の如きは、肝腎要の役には立たぬと痛感し、 独力の工夫によって自分の力を試す、 そういう経験を重ねて着々と得られるものに他ならない。    「 疑惑Ⅰ 」 11 - 七七  (人生の鍛錬 P.73)
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